社会福祉法人東京コロニー職能開発室

令和6年(2024年)度
IT技術者在宅養成講座 募集要項

次年度 IT技術者在宅養成講座の応募受付は終了しました。

募集要項(HTML版)

募集要項(PDF版)[PDF:576KB]

IT技術者在宅養成講座とは?

“働きたい”という意欲をもっていても、身体的に重度の障害がある方は、技術を身につける機会がなかなか得られないのが現状です。
IT技術者在宅養成講座は、自宅にいながらにして、就労に必要な情報技術を学ぶ講座です。

この講座の目指すところは?

在宅での就労を考えた場合、パソコンの操作方法だけでなく、より専門的な知識が必要と なります。
この講座では、情報処理技術や業務知識などを学習し、その上で実践的な演習を積み重ね、息の長い技術者の育成を目指します。
また、技術だけでなく、就労する上で欠かせない社会性やビジネスマナーを身に付けていただくことも目標としています。

なお、当カリキュラムは、経済産業省の情報処理技術者試験のシラバス(知識・技能の細目)に対応しているため、情報処理の国家資格を取得することも可能です。
基本情報技術者試験の科目A試験免除講座に認定されており、希望者は免除講座を受講することができます。

講習期間

2年間(2024年4月~2026年3月)
夏期休暇(1ヶ月)、春期・冬期休暇(各2週間程度)があります。

講習方法

年間の講習スケジュールにあわせ、在宅でテキスト学習や課題に取り組みます。
1日の学習終了時、専用の学習システムに学習状況を報告し、講師がその内容に返信します。
質疑応答や課題提出は、メールなどを利用します。

このほかに、講師による自宅への訪問指導(2週間に1回程度)や、同期で集まるスクーリング(年4~5回)など豊富な学びの機会があります。

カリキュラム

1年目前半コンピュータの基礎知識を身につける

  • Windowsの基本操作、セキュリティの基礎知識
  • 文書作成、表計算アプリケーションソフトの基本的な操作技術
  • ITに関する共通的な基礎知識と活用能力
    (経済産業省「ITパスポート試験」対策)
  • プログラミング入門

基本情報技術者試験 科目A試験免除対象講座

1年目後半~2年目2つのコースに分かれ実践的な技術を身に付ける

アプリケーションコース
  • 一般的な事務作業に必要とされる情報技術の活用能力
  • 文書作成、表計算アプリケーションソフトの実線的な操作技術
    (「Microsfot Office Specialist試験」対策)
  • Web制作
  • Webアクセシビリティ
プログラマコース
  • 基本アルゴリズムとデータ構造
  • プログラミング基礎
  • 高度IT人材となるために必要な基礎知識と実践的な活用能力
    (経済産業省「基本情報技術者試験」対策)
  • Web制作
  • Webプログラミング

よくいただくご質問

以下、FAQ(よくあるご質問)ページをご参照ください。

FAQ(よくあるご質問)

その他気になることなどございましたら、以下、お問い合わせよりご連絡ください、

お問い合わせ

修了生からのメッセージ

戸塚 健一さん
2019年 プログラマコース修了
疾患 1種1級
現在 フリーランス 仕事と入院生活を両立中

わたしは、病気のため幼少の頃より今日(こんにち)まで入院生活であり、この2年の講座も院内での受講でした。
学校は院内学級でしたので、在宅パソコン講習のような遠隔でやりとりする勉強の仕方は体験したことがなく、一人の環境で毎日こつこつ勉強する難しさとやりがいを初めて知りました。

講習の中でも集合教育のスクーリングは、皆さんと食事したり話ができて楽しい時間を過ごせました。
長期入院で普段なかなか外に出られない自分にとって貴重な外出の機会でした。
卒業のグループワークは、既存サイトの英語版ページの制作で、複数人でリモートで共同制作するのは新鮮でした。
模擬面接・模擬就労は病院とWeb会議で繋いでの実施だったのが印象に残っています。

未来の受講生にひとこと

入院中学習が出来ないこともありましたが、仲間や講師の先生方にも助けて頂き何とか2年間やり遂げることが出来ました。
現在は、病院という制限のある環境ではありますが、ICT作業を通じて、画像関連の受託業務や有償ボランティアなどを、外の人と関わりながら実施しています。
恐れず一歩を踏み出すことが大事だと思っています。

松尾 美千代さん
2005年 アプリケーションコース修了
関節リウマチ 1種1級
現在 株式会社テレビ朝日の在宅勤務社員

もともと百貨店に勤務していましたが、在職中に関節リウマチを発症し退職いたしました。
その後、このIT技術者在宅養成講座で2年間学び、国家資格である初級システムアドミニストレータ資格を取得。
現在は今の会社でテレビ番組の字幕放送の字幕を制作する仕事をしております。

字幕制作の過程は、メールでの指示はもちろん、映像や資料のダウンロードから素材やメモのアップロードにいたるまで、パソコン作業がほとんどです。
思い起こせば、この講習で学んだコンピューターの基礎知識やアプリケーションの利用技術が今の仕事の土台となっていると言えるでしょう。

また、コミュニケーションの取り方やメールのやりとり、様々な課題への取り組み方も講習の中で身につけたものであり、今日の自信につながっています。
あわせて時間のやりくり・スケジュールの組み方などの自己管理も実践できたこの2年間は、本当に貴重な時間でありました。

未来の受講生にひとこと

今こうして在宅勤務ができるのは、今まで出会った多くの方々やともに働く方々の支えがあるからこそだと思っています。

必要としてくれる思いに応えるためにも、体調を崩さず、コンスタントな継続が大事。
皆さんも、慣れるまで大変だと思いますが、技術の学習とともに、体調や生活リズムを養う2年間にしてください。

応募について

申込資格

  • 身体障害者手帳を有しその等級が1級~3級である方
  • 外出が困難で一般の教育・訓練・就労の機会が得にくい方
  • 在宅で週4日以上、1日4~6時間程度の学習時間が確保できる方
  • 高校卒業程度の学力を有する方
  • 東京都内に住所を有する方

以上の条件を全て満たす方

募集人数

5名程度

費用

テキスト代、サーバー代等講習に必要な費用として年間60,000円。
その他、インターネットの利用料金(回線使用料、プロバイダ料金など)、資格試験の受験料、スクーリングにかかる交通費、消耗品などは自己負担となります。

申込方法

以下の5点の書類すべてを当職能開発室宛に郵送して下さい。

封筒の表に「 IT講座申込 」と朱書きをしておいて下さい 。
提出して頂いた書類は返却できかねますので予めご了承下さい 。

申込期限

消印有効

上記期日までに申込書類の提出が難しい場合、別途ご相談ください。

郵送先

〒164-0001
東京都中野区中野5-3-32
社会福祉法人 東京コロニー 職能開発室

選考方法

  • 書類・作文選考までに結果の書面を発送します。
  • 適性検査
  • 面接(適性検査通過者のみ)
  • 総合判定2024年2月下旬

お問い合わせ先

社会福祉法人 東京コロニー 職能開発室
Tel:03-6914-0859 Fax:03-6914-0869

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